2013年2月3日日曜日


ニューヨーク市長による肥満対策としての炭酸飲料の規制が議論が話題になっている中で、
こんな歴史が顧みられてます。

アフリカ系アメリカ人とコーラの関係。(ニューヨークタイムズより)

というのも、この規制に対して、米国内の有名な黒人のロビイスト団体であるNAACP(National Association for the Advancement of Colored People)
のニューヨーク州支部が強く反対しているのです。
コカ・コーラはマイノリティであるアフリカ系アメリカ人にとって、重要なビジネスであるとか。

コーラは1884年に米国のアトランタで薬剤師(?)John Pembertonという人物に発明された飲み物。
コカ・コーラの「コカ」が「コカイン」であるという都市伝説はどうやら本物らしく、当初は本当に入っていました。
しかし、1903年以降はコカインは使用おらず、カフェインや砂糖が多用されているとのこと。

コーラの会社といえば、コカ・コーラとペプシがほぼ独占状態ですが、
ペプシの方が1940年代からアフリカ系アメリカ人を使った広告などで
黒人の消費者を意識してきたとのこと。
コカ・コーラはむしろ黒人の消費者や労働者を排除してきた過去がある。

けれども、冒頭のように、コカ・コーラは黒人の重要なビジネスとなっているらしい。
ブルームバーグ市長の肥満対策は、むしろ黒人などの貧困層を対象に向けられたものであるだけに(なぜなら米国の貧困と肥満は相関関係にある問題だと言われます)
コーラの歴史を振り返ることも軽視できないものです。

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