2011年8月23日火曜日

キンダーフィルム・フェスティバルにて考えたこと

どうも。
8/17(水)、19(金)、20(日)と、
キンダーフィルム・フェスティバル(子どもたちの世界映画祭)というイベントで
とってもゆるいボランティアをしました。

いろんな人々が参加していて、非常に実りの多いものでした。
参加者は
・大学生(特にインターンを意識する学部の3年生)
・高校生
・地域の人でボランティアのベテラン
・夏休みを献上して参加する殊勝なサラリーマン
など、本当にさまざま。

私は夏休みにしかできない勉強もあるので、
ボランティアで燃え尽きてしまってはいけないと、休み休みやっていましたが、
多くの人が前日の準備と開催期間の4日間すべてお手伝いしていて、
頭がどうにも上がりませんでした。

調布市の産業振興課の方々(すなわち、市役所の人)も非常に精力的で、
集客数は日比谷と調布会場を合わせると8000人にもなったそうです。

20(土)はボランティアはお休みでしたが、チケットを買って映画を見てきました。
日本ではなかなか見れない映画ですが、
・『プレイメイト』(ロシア、11分)
・『ランウェイ』(アイルランド、101分)
がとりわけ良かったです。

さて、このイベント、いくつか気になったことがあるのですが、
(職業柄、なんにでも批判をしてしまう)
特に書き留めておきたいのが、キンダーフィルム・フェスティバルが本当に子どものためのものなのか、
というものです。

「大人も楽しい」というのはもちろんのこと。

このイベントは運営にも子どもがかかわっています。

子ども審査員という役職があり、数本の映画の中から優秀作品を選びます。
(一般の観客のアンケート結果も反映されます)
彼らはドレスアップをして最終日は表彰式に登場し、
秋には東京国際映画祭でグリーンカーペットを歩くそうです。

スクリーンの裏側でも、ディレクターや伝言係として活躍する子どもたちがいます。
ボランティアとして参加する子どもたちもいます。

そして映画を見に来てくれる子どもたち。

さまざまな子どもたちですが、彼らは常に会場まで送り迎えをしてくれる保護者と一緒です。
そう、親がいる子しかこの映画祭には現れないのです。
(平日や休日の昼間に子どものために時間とお金を割くことのできる保護者という意味)

低めに設定された観覧料ですら、それを払えない子どものことをちゃっかり排除している。

流されている映画は、多くの人に見てほしいと私も太鼓判を押したいほど素晴らしい。
これらの作品は、多くの大人のそして子どもたちの癒しとなるはずです。

でも、キンダーフィルム・フェスティバルは見えないうちに、
本当にそういった映画を必要としている子どもたちからのアクセスを遮断しているようで、
心が痛みました。

多くの嬉しい出会い(素敵なボランティアの皆さんと世界中からの映画たち)の余韻と、
やや気になった点でモヤモヤしたままですが、
夏の思い出としてはなかなかでしょう!

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