2011年12月9日金曜日

アメリカ合衆国の形成と政治文化

常松洋、肥後本芳男、中野耕太郎編
『アメリカ合衆国の形成と政治文化―建国から第一次世界大戦まで』(昭和堂、2010年)
火曜2限のゼミで読んだ本。
研究者の間で今や当たり前に使われている「政治文化」という概念を批判的に問い直したい、
という編者の意図で構成されたはずの論文集。
「はずの」というのは、論文集にありがちな、
編者の期待を裏切る(と同時に読者の期待を裏切る)書き手が多すぎた。
論文集のテーマのコンセンサスがとれてないですね。
そして期待を裏切った割にあまりパッとしないものが多かった。
個人的に今思うと、
第4章 コミュニティ創生と健康・治療・食養生―十八~十九世紀南部におけるモラヴィア教徒の軌跡から(鈴木七美)
第8章 女性結社と経済的自立/自律(寺田由美)
は結構面白かったのかも。

なんて偉そうに言ってしまうと、自分はそれ以上に面白い論文を書かねばなりませんね。
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