2012年11月30日金曜日

フランケンウィニー


昨日、東京独女スタイルの招待で、まもなく公開される映画『フランケンウィニー』の試写会に行ってきました。
ティム・バートン監督による、モノクロ3Dのディズニー映画です。

この作品は、
物語の冒頭で、主人公の少年ヴィクターが愛犬スパーキーを事故で失ってしまい、
悲しみから立ち直れない彼は、得意な科学を使って、実験によりなんと死んだスパーキーを甦らせて・・・
というようなストーリー展開になっています。

こういう設定の物語は、どうしても観る人にペットのことを思い出させてしまうでしょう。
私も死んだ愛犬を強烈に想起にしていました(スパーキーほど、うちの犬は大事にされていなかったなぁという反省も込めて)。
加えて、人々の無知と対置させた「科学」というのがテーマになっているのも面白い。

(明らかにフランケンという言葉は、「フランケンシュタイン」から来ていて、
この小説は死者を甦らせて人造人間を作る科学者、フランケンシュタイン博士の話らしいから自然と言えばそれまでだけれども)

死者を甦らせる、という行為がもはや不可能でなくなっている今日だからこそ、
生命倫理についても考えさせられました。
そして、フィクションだからこそ許される終わり方もよかった。

と、なんかものすごく感動してしまったわけです。
街の名前の設定とか、非常に画一的でバートン的な郊外の住宅風景とか、「かわいい」と形容しがたい登場人物のデザインとか、
キッチュな要素にも、相変わらず惹かれてしまいます。ベタやな。

そして、さすがはキング・オブ・資本主義のディズニー。
ユニクロとコラボしたり、フランケンウィニーのアート展(@新宿)を開催したり、
事業が巧みです。
このままではマンマと向こうの策にハマってしまいます。
来月は一件新宿に行く用事があるからアート展に行ってしまうし(入場料は無料なのですがグッズを買ってしまいそう)、
どのフランケンウィニーTシャツを買うのか、すでにユニクロのウェブサイトでチェック済みです。

完敗です。貧乏学生を見事に飲み込む消費文化の波が恐ろしい!

さいごに、
フランケンウィニーというタイトルが何なのか、作品を観終わっても分かりませんでした。
てっきり、「ウィニー」という女の子がフランケンになっちゃった的な物語を想像していたので、
ウィニーってなんだと、色々調べてみました。
ついでに、ファイル共有ソフトWinnyやプーさん(winnie the pooh)の由来までやっちまった。

映画のweenieという英語は、おたくという意味だと思います。
フランケンおたく、つまり死者を甦らせることに夢中になる人々は、
実は、科学おたくの主人公ヴィクターだけではございません。

詳しくは劇場でww

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