2011年10月5日水曜日

伊東計劃『虐殺器官』

伊東計劃『虐殺器官』(早川書房、2010年)
同期が私の退職記念に貸してくれたのか、くれたのか今やわからなくなってしまった本。

日本人(少なくとも日本育ちの日本語話者)が書いた、アメリカ人についてのSF小説。
あとがきを読み、著者がこの作品を書き上げた後、亡くなってしまったことを知る。
壮大なスケールでかつ、CIA(アメリカの情報機関)や科学や世界情勢など、
幅広い知識が織り込まれており、
沢山資料を集めてストーリー設定したということがしっかり伺える本。
主人公が母の面影を引きずっていたり、
虐殺を課されている対象の恋人(愛人)であるルツィアに入れ込んでいる様子は、
ミソジナスで「あちゃー」と思わずにはいられませんが、
それ以外は楽しく読めました。
そもそも私が今まで読んだ数少ないSFはすべて男性の著者だったので、
女性やセクマイが意識的に書いたSFを読んでみたいものです。
「サイエンスは男のロマン」(私が高1の時結構尊敬していた化学の先生の口癖)なんて、
もう言わせないぞ。

4 件のコメント:

  1. サイエンスは男のロマン、とは聞いたことはないけど、
    ドリルは男のロマンだと思います。僕は思いませんけど。

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  2. とうとう正体を現したな!!
    ドリルってなんかエロいというか、マッチョだね。

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  3. ゆうさあくてぃぶー2011年10月7日 20:37

    いやあげてないよ!ww
    利子つけて返せコンチキショーww

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  4. あ、そうだったの。それはそれは。
    今度飲む時に持ってくね♪

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